産業技術総合研究所と連携し、量子分野の国際人材育成プログラムを実施

筑波大学は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)との共催により、量子分野に関心を持つ海外大学の学生を対象とした短期受入れプログラム「Quantum Research Camp in TSUKUBA」を、9月7日から11日までの5日間にわたり実施しました。

本プログラムは、筑波研究学園都市を中心とした研究機関による新たな共創体の形成に関する構想を契機として、産総研からの提案に基づき実現したものです。日本において人材育成が重要課題となっている量子分野において、海外の優秀な学生に日本の研究・教育環境の魅力を体験してもらい、将来的な日本の大学院進学や国内でのキャリア形成につなげることを目的としています。

今回の参加者は、産総研と連携関係にあるマレーシア国民大学の学部生12名と引率教員2名です。

(修了証授与式後の集合写真)

プログラム概要

初日はプログラムの趣旨説明に加え、筑波研究学園都市および筑波大学の紹介、参加者同士の交流を深めるアイスブレイク、キャンパスツアー、ウェルカムパーティーを実施しました。

2日目と3日目は産総研において、量子コンピュータをはじめとする最先端研究施設の見学や模擬実験を行ったほか、量子分野の研究者との交流を通じて、最先端研究への理解を深めました。

4日目には筑波大学において量子分野に関連する教員3名からそれぞれ特別講義を実施し、参加学生は最終日のグループプレゼンテーションに向けた準備に取り組みました。

最終日には、プログラムを通じて学んだ内容や今後の進路に関する発表を行い、その後、閉会式および修了証授与式を執り行いました。発表では、「産総研が持つ最新の量子コンピュータに驚いた」といった声や「日本の大学院への進学に興味を持った」といった声も複数も聞かれ、本プログラムが参加学生の将来の進路選択に大きな影響を与えたことがうかがえました。

筑波研究学園都市の強みを生かした新たな取組

本プログラムは、産総研が有する国際ネットワークや量子分野の先端研究環境、そして筑波大学が培ってきた留学生受入れのノウハウや学生宿舎などの教育資源を効果的に組み合わせることで実現しました。研究機関と大学が集積する筑波研究学園都市の特長を生かした先導的な取組であり、日本における特定分野の人材育成を推進する新たなモデルとなることが期待されます。

筑波大学は今後も、筑波研究学園都市を中心とした研究機関による新たな共創体の形成に向けた取組を推進し、研究機関との連携を通じて、日本の研究力強化と次世代人材の育成に貢献していきます。

写真(左):筑波大学生及び産総研スタッフと交流するマレーシア国民大学の学生

写真(右):最終日のプレゼンテーションの様子